六草いちかの映画鑑賞メモ

 

 

泣けた! :泣けた! 笑えた! :笑えた! ジン・・・ときた :ジン・・・ときた
カワイイ~! :カワイイ~! コッワ~ :コッワ~ 考えさせられます :考えさせられます
かなりオススメ! :かなりオススメ! なかなかオススメ! :なかなかオススメ! DVDも買いたい! :DVDも買いたい!
是非大スクリーンで! :是非大スクリーンで! 映画史に残る! :映画史に残る! 私向きではなかったようで・・・ :私向きではなかったようで・・・
もうしわけございません! :・・・モウシワケゴザイマセン!    

使用画像 : 映画製作会社および配給会社 (転載厳禁)

 

この映画評は、「べるりんねっと789」のベルリン国際映画祭特集に掲載されたものです。
第65回2015年版

 

Victoria
Victoria
Wettbewerb

監督: Sebastian Schipper
出演: Laia Costa, Frederick Lau, Franz Rogowski, Burak Yigit, Max Mauff, André M. Hennicke, Anna Lena Klenke, Eike Schulz ほか
オリジナル言語: ドイツ語・英語
2015年/ドイツ/140分



笑えた! コッワ~ 考えさせられます なかなかオススメ!
寄稿: 六草いちか

<2月8日(日)掲載>

 ベルリンの小汚いクラブ。とんでもない音量と人ごみの中踊る女の子ヴィクトリア。スペインから来て数か月なのでドイツ語はまだできない。近所のカフェでバイトして暮らす日々。
 偶然、クラブから出てきたところで知り合った青年ゾンネと仲間たち。
 なんとなくつるんで遊んでいるうちに、ととんでもない事件に巻き込まれていく2時間半。

 この作品は、ベルリンのある日の明け方からの2時間半を捉えたもの。
 上映時間も2時間半。
 要するに、カット一切なし。ずううううううう~と2時間半、カメラは回りっぱなし。
 そんなことが可能なのか?! の疑問に作品で応えた作品。
 セリフが滑っても自分で修復。
 暴力的なシーンもあれば、銀行強盗に出かけたりといったシーンもある。全部撮りきりそのまんま。しかしすごい緊張感で、かなりハードな展開に振り回される2時間半。観終わったときにはこっちまで頭が痛くなったが、後になって思い返すと、すごい作品だ。
 これを撮ろうと決意した監督もスゴイが、それに応えた俳優たちもすごい。
 ある意味、映画史に残るかも。
 観終わって女の子の名前がヴィクトリアであることの意味を感じた。

六草のツッコ ミどころ
 本作品を観る前、140分の作品と聞いて、「インド映画?」と聞き返したものだった。
 劇場で公開されるには長すぎると超過料金となるので、作品の内容によっては編集して短くするということがよくある (『タイタニック』は成功間違いなしと踏んでいたから、堂々の194分。休憩付)。
 しかし本作品はノーカットがウリ。
 なのになぜ140分に?
 そんなことをつらつら考えていて気がついたぞ。
 これ、監督は本来は120分を予定していたが、なにせぶっつけ本番ノーカットなものだから、なんとなく伸びてしまったということではないか?クラブのでシーンが長すぎ~と、ぼやく人も多かったが、140分になるまで伸びちゃったのは、みんがクラブから出て来なかったところにあるのでは??
 ツッコミではなく憶測。

 

 

 

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