<2月9日(月)掲載>
“Mr. Holmes”は、「ミスター・ホルメス」ではなく「ミスター・ホームズ」と読む。
ミスター・ホームズはシャーロック・ホームズのこと。
93歳になったシャーロック・ホームズの物語。
1947年イギリス。
サセックスの農家でのんびりと過ごすホームズ翁は、映画館に行って自身の登場する作品を観ては、ただのヒーロー物語になってしまっていると首を振りながら嘆き、映画の中のホームズは架空だ、現実の自分はあんな帽子も被らないし、パイプだって加えていないと思ったりもしている。
探偵業を引退してからは、田舎にひっこみ、家政婦の世話になりながら、庭で養蜂をしながら余生を過ごし、これまでに解決したさまざまな案件を思い起こす。中には自信の中でいまだに解決できていないものもある。…とホームズの人生最後の謎解きが始まる。
2005年に出版されたミッチ・カリンの小説「A Slight Trick of the Mind」の映画化だそうだ。
とにかく面白かった。
ホームズを演じるのは『ロード・オブ・ザ・リング』のシロの魔法使いガンダルフ役のイアン・マッケラン。
家政婦マンロー夫人役は『トゥルーマン・ショー』でトゥルーマンの妻役だったローラ・リニーさん。
そしてマンロー夫人の息子はMilo Parker(ミロ・パーカーと読むのかな?)くん。
真田広之さんが広島を案内する梅崎氏として登場する。
イアン・マッケラン氏は実にいい味出しているし、ローラ・リニーさんもオバチャン家政婦に徹底していて素晴らしい。ミロ・パーカーくん、とにかくカワイイ。そして梅崎さん、あ、いや、真田広之さんも頑張っている。
小気味よく意外な展開が繰り返され、最後の最後のどんでん返しは感動的もの。
これはもう一度観たいし、そのうち我が家の棚にDVDも並ぶことだろう。
劇場公開で人気作品になることは間違いなし。
六草のツッコミどころ
梅崎の案内した広島は中国の一都市??
レストランもベルリンじゃないんだから…(汗)
梅崎夫人の髪型もね…。
『ラスト・サムライ』もしかり、『サユリ』もしかり。ど~も妙なんだな。
かなりの予算を掛けているのだし、こういうところ、日本の時代考証の専門家にお願いするとか、日本人スタッフを雇うかして、もちっと日本ぽくしてほしいものだ…。しみじみ。 |