六草いちかの映画鑑賞メモ

六草いちかの映画鑑賞メモ

 

泣けた! :泣けた! 笑えた! :笑えた! ジン・・・ときた :ジン・・・ときた
カワイイ~! :カワイイ~! コッワ~ :コッワ~ 考えさせられます :考えさせられます
かなりオススメ! :かなりオススメ! なかなかオススメ! :なかなかオススメ! DVDも買いたい! :DVDも買いたい!
是非大スクリーンで! :是非大スクリーンで! 映画史に残る! :映画史に残る! 私向きではなかったようで・・・ :私向きではなかったようで・・・
もうしわけございません! :・・・モウシワケゴザイマセン!    

使用画像 : 映画製作会社および配給会社 (転載厳禁)

 

この映画評は、「べるりんねっと789」のベルリン国際映画祭特集に掲載されたものです。
第65回2015年版

Ixcanul
Ixcanul Volcano

Wettbewerb


監督: Jayro Bustamante
出演: María Mercedes Coroy, María Telón, Manuel Antún, Justo Lorenzo, Marvin Coroy, Leo Antún ほか
オリジナル言語: カクチケル語・スペイン語
2015年/グアテマラ・フランス/90分



笑えた! 考えさせられます かなりオススメ! 是非大スクリーンで!
寄稿: 六草いちか

<2月8日(日)掲載>

 マリアは、カクチケル・マヤ族の17歳の娘。
 火山のふもとにあるコーヒー農園で両親と共に暮らしている。
 両親はマリアを組頭の男に嫁がせたいと思っているが、マリアは外の世界に興味を持っている。
 それでアメリカに亡命したいと語るコーヒー豆摘みの青年に興味を抱き…
 と始まる物語。
 自然が美しい。何の言語だか響きが良い。田舎の人々の良さがスクリーンいっぱいにあふれている。…ストーリーはとんでもない方向に展開していくが。
 マリアの母親が、病院で先生にお礼にと布地を差し出す光景。あれは泣けてくる。人の思いの温かさは、母親の愛の深さは、時代も場所も関係ない。
 映画の一作品であり、ドキュメンタリー映画でもなく、架空の家族であるはずなのに、この家族が幸せであってほしいと祈りたくなる作品。
 プレス試写で観たが、拍手大喝采。
 こういった作品は、一般の劇場公開ではあまり話題にならない。映画祭だからこそ巡り会える秀作。
 美しいシーンも大変多く、もう一度観たいと終わった瞬間にもう一度観たいと思った。
 それこそ配給が付くかは分からないから、この期間中に是非おススメ。

 

 

 

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