これは、べるりんねっと789が配信していた、
「ベルリン発オンラインマガジン BN789」
2003年9月号に掲載された記事です。

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 ベルリンの夏が突然どこかに行ってしまった。
 そう思うや、私の心は(おなかは?)急に秋。
 なにか食べたい。おいしーいものが食べたい。
 立ち止まるのはパン屋の店先、レストランの店先、そして気がつくと中国人が経営しているらしき食料品店の棚の前にカゴをぶら下げて立っていた。

 なにこれ? なんだこれ? どんな味???

 不思議フードを大発見してしまった。

 

 

 まず見つけたのがこれ。
 松の花餅。なんとも上品そうな響き。・・・あれ? ちがうなあ。「花の松餅」だ。
 ん? 「花の松」?? どういう状態??? ・・・んん〜???? へみの純正品質が優る〜???????
 なんなの「へみ」の純正品質って!
 確かめましょ。「へみ」の純正品質とやらを、この舌で実感いたしましょう。
 カゴに入れる。



 袋を開けると、ひとつひとつがまた包装されている。これ はなかなか日本ぽい心遣い。
 なになに。サクサク。

 ピーナツ餡を薄いクッキーで巻きましたって感じね。
それが花の松餅なのね。さすが、へみの純正品質が優るってやつよね。
 ・・・よく分からないけど、ま、そういうことにしておきましょう。

 

 

 これはなんだ??・・・ブランデンブルク門の瓜がサクッって感じ?
 お・・・これはすごいわ。「秀才系列産品」だって。
 お利巧な味がするに違いない。

袋を開けると透明ケースに四角いきんつばくらいのお菓子がお行儀良く並んでいる。さすが秀才系ね。
手に取ると、もろい感じのクッキー。
そおっと割ってみる。中にネットリとした餡が入っている。
口に含むと、なるほどね、これは・・・と、ここで袋の絵を見る。なるほどこれはパパイヤね。パパイヤ餡の・・・ぐぐ・・・このクッキーやけに粉っぽくて・・・ぐぐ・・お、お、お・・・!!

 

 

 

お茶〜!!と叫びたいが口中モコモコ粉だらけ。
ああ、そうそう、ドリンクも買ったはず。
慌てて開けてグイグイやる。
ふう・・・。死ぬかと思った。人騒がせなクッキーだ。ま、秀才系だからね。
それにしてもほんわか美味しいこのドリンク、なんだったんだ??
ふむふむ。 芭蕉も楽しく飲んだかもしれない汁。うんうん、そうかもしれないな。
 サブタイトルは「番石榴汁」・・・やっぱりヨメナイ。
  裏を返すとグァヴァ・ドリンクだって。

 

 

 ふう・・・次は何をつまもうかな。
 ふっふっふ、これでいきましょ。またカタカナみたいな無国籍文字。ガイコクにありがちなデザインね。けれどもOK。見た目でこれは分かるもの。
 日本でも売っているビールのお友達みたいなヤツ。チーズ挟んで「チーズたら」とか言っていたけど、挟んでないのはただの「たら」?
 白いのを食べたら、ああ、知っている懐かしい味。赤いのを食べたら・・・キャ〜!

 

 

HOT、HOT!
なんて辛いの!!
ヒ〜ヒ〜言いながら袋の裏を見る。
一味とニンニクを絡めたキョーレツ系。
あれ??この「たら」、「TARO」という商品名なの。
ん??

じゃ、表のこのロゴ、無国籍文字ではなく、縦書きローマ字だったのね・・・

 

 

 TAROたら食べてヒリヒリの舌を甘さで何とか抑えなければ。
 「ドーリアーン!」
 バアチャンもOLも近所のガキたちも、みんなが喜ぶこの一品。一口サイズにまとまった上品さ。ハートの形が愛らしい。おお、「100%ふろむフレッシュふるーつ」なのね。実は私はドリアンが好き。これまでの人生に1度しか食べたことがないけれど、シンガポールの屋台で食べたドリアンは極上フルーツの味だった。
 手に乗せパクリ。
 ・・・・う!
 マズッ!!
 芭蕉汁! 芭蕉汁〜!!

 

 

 「ドーリアーン」を吐き出した後に手にしたこのお菓子。
 本日のお買い物のラストです。
 見た目はドイツのグミに似ているけれど・・・何かしら。
 と裏面を見ると・・・。

 

 

 なーんとこれは、喜しへたのつ洋ノハマョだったのだ!
 そうまさしく「ハノヌセハモ」以外のナニモノでもないわ!
 「ハノヌセハモ」といえば「ャノマャモ」でしょ、シシヌフフャ味部の醍醐味が味わえるってわけね!!
 食べ方は直接食用らしい。
調理をしちゃいけないのか、手を使わず直接皿から食べるのか、なんだか分からないけれどとにかく直接食用なのでご注意ください。

 ・・・恐る恐る口に含む。
 あ、これは。フルーツ風味のなるほどなるほど・・・

 と〜っても ねねはふひねまな お菓子でした!




 

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